こだわりすぎないで自分の気持ちに素直に生きる

Mothers' Earth Spotlight vol.8

Yoshimi Torglerさん

 

2008年ミス・ユニバース・ジャパンTOP10。韓国人と日本人のハーフの東京育ち。3児の母。

現在は元BEAMS出身のディレクターが手がけるブランド・セレクトショップ「COLONY CLOTHING」にてPR担当。

モデル、演劇ユニットの脚本を担当するなど、ファッション・制作関係経験後、2012年から2013年インド・ムンバイに駐在し長男を出産。在印中ヨガインストラクター、アーユルベーダセラピスト・アーユルベーダベビーマッサージ資格を取得。

 

2014年、2016年にシンガポールで長女・次女を水中出産。


 

● 食に関して何かこだわっていることはありますか?

 

まず調味料にはこだわっています。例えばこの間は、日本で塩屋さんに行って大量買いしてきました!手作り味噌も是非やってみたいと思っています。油もココナッツオイルやオリーブオイルを使うようにしていて、バターもエシレバターなどの良いものを使っています。


● 昔から自然派の生活には興味があったのですか?

 

第一子の出産がインドだったのですが、その時にサポートに来てくれたナニーさんが自然派の方でした。薬を極力使わない人だったし、ナチュラルバースについても詳しく教えてくれました。そのナニーさんとの出会いから自然派というものを意識し出したのかもしれません。なぜそれが良いのか、悪いのかをちゃんと教えてもらえたことで、納得できたというのが大きいと思います。納得できないと実践する努力も大変ですよね。

また、大学生の時にベジタリアンになった経験があります。それは学んだというよりも自然となったもので、中学生の時はお肉や揚げ物ばかり食べていた影響で、もう「十分」と体が感じるようになり、一時期お肉を身体が受け付けなかったのだと思います。 

 

● よしみさんは体の声に合わせた食事にしたり、信頼する人の情報をすぐ取り入れたり、すごく素直という印象を受けました。

 

自分が好きなことは調べますが、それ以外はそこまで手が回らないんです。だから信頼する人が教えてくれたことは「それをそのままやります!」という感じです。インターネットでもあまり調べません。人に聞いた方が、時間も無駄にならないし楽だと思います。だから信頼できる大好きな人が教えてくれたらそれで十分! 

● 何を選ぶかという基準はどこから学んだものですか?

友達からのシェアと、あとはミスユニバースのファイナリスト時代に栄養士のエリカ・アンギャルさんから栄養のことを学びました。でも子供が生まれてからは周りの自然派ママが教えてくれることを実践しているだけで、特別なところから情報を仕入れたりはしていないです。

 

 ベースはエリカさんから学んだのですか?学ぶというのはどういう感じだったのでしょうか。


カフェなどで教えてもらう感じの軽いものが多かったです。当時は血液型ごとに合う食べ物を見てもらったりしました。でもエリカ自身オーストラリア人だし、私も日本と韓国のハーフだし、それがすべての国籍の人に当てはまるかどうかは分からなかったので、興味深かったけれど全て実践したわけではありません。

また、教えてもらった中で一番衝撃的だったのは牛乳。小学生の時から牛乳をすごく飲んでいましたが、ホルモン剤がたくさん入っている、と聞いて・・・。特に子供ができてから考えさせられました。

今、自分が子どもにおっぱいをあげていますが、そのおっぱいは血液と一緒。そこにホルモン剤が入っていたら・・・と思うと「それってやっぱりダメだよね」と思います。それを知って、牛乳を控えたりもしましたが、子供がどうしても欲しがったらあげているので、そこまでストイックにはしていないです。

 

 食を学び始めたきっかけは妊娠ですか?

 

妊娠期間はインドにいたので、選択肢も少なく、気をつけられるものは少なかったです。種類は少なかったけれどオーガニックの野菜屋さんがあって、そこまで高くない、でもヒョロヒョロの野菜が売っていたのでそれを買うこともありました。シンガポールほどぴかぴかした肥えたオーガニック野菜はなかったです。

お肉もインドでは牛肉は神聖な物なのであまり手に入りませんでしたが、妊婦だから食べたい欲求が強かったですね。とは言ってもインドでグラスフェッドの牛肉などは選べない環境でした。

 

● インドの畜産ってどういう環境なのでしょうか。

 

どこで仕入れていたのかは分からないですが、とりあえず牛肉はホテルじゃないと手に入れられなかったです。豚や鶏はありましたが農場とかは見たことはないです。市場もインドはシンガポールほど大規模ではなくて、ハエが入るような道端に魚が置いてある感じで、そこがフレッシュと言われているようなところでした(笑)本当に食べ物は選べないので辛かったですね。出産もインドでして、息子が6か月になるまで暮らしていました。


インドの暮らしは今のよしみさんに影響していますか?

 

そのときの経験があるからこそ、今のシンガポールの生活はお金を出せば買えるし安全で綺麗で感謝でいっぱいです。インドに行っていなかったらきっとここまで感謝していなかっただろうと思います。インドに行く前にシンガポールにも住んでいたことがあり、その時は初めて海外生活だったこともあって「日本に帰りたい!」といつも思っていましたが、インドに住んでから、シンガポールに戻って、シンガポールが天国だと思うようになりました(笑)

 

よしみさん自身はどんな育ち方をしたのでしょうか?よしみさんとお母様の関係や、お母様がしてくれたことで自分の子育てに受け継がれているものなどはありますか。

 

私の母は韓国人で、母が24歳の時に日本に来てからずっと日本で暮らしています。私の母は在日韓国人ではなかったのですが、在日の人たちは差別をされた経験がある人が多い。でも私はありがたいことにそういう経験が一度もありませんでした。逆に「いいな」と言われた経験の方が多かったです。それもあってか、私の夫もアメリカ人だし、違う国の人に対して寛容になれたと思います。だから日本に収まらずに世界に出て生活をするというのは母がしてきたことでもあるのですごく縁を感じます。私が海外に出たのも母と同じ24歳でした。

 

よしみさんが偏見を持たれないようにお母様が何かしてくれたのですか?

 

韓国語を教えてくれませんでした。今でこそ韓国はK-POPなどの普及でいい印象を持たれますが、その頃はまだ発展途上国のような扱いを受けていたらしく、父が私に韓国語を教えて欲しくないと母に言ったそうです。耳慣れはしていたので聞くことはできましたが話すことはできませんでした。今では教えてほしかったとも思いますが、差別に繋がらなかったのは、、、ラッキーだったのかな。

 

よしみさんは「外に外に」というイメージがありましたが、内にいるということもあるのですね。

 

面倒くさがりだから夜は本当に外出しません。もう20時には寝てしまうくらいで、夜出かけるなら寝たい(笑)実はコミュニティも狭くていつも同じ人といる感じです。仕事になると違いますが、誘ってもらえば出るけれど自分からはあまり出ないですね。

 

マザーズアースコミュニティーでの撮影会企画の時もそうでしたが、そういうお願いを断らないイメージがありました。

 

そんなことはありません、選んでます。全部受けてたら自分がしんどくなってしまうのは分かっているし、子供がいると自分の時間ってすごく大切じゃないですか?

「この時間があったら、子供との時間をもっと持てたのに」とか「自分のことできたのに」とか。だからすごく調整しています。いっぱいいっぱいだと、余裕もなくなってイライラしてくるから、自分が力尽きないように一日の中のエネルギー分割をしています。

 

 

子育てで大事にしていることは何ですか?

 

一時期、子供三人に対して同じ量で愛情を表現できない、ということに悩んだことがありました。全員がママっ子だから。あと私も我慢するのは好きじゃなくて、怒りたい時は我慢しない。子供がどう思っているのかは分からないけれど、そこを我慢するのは私じゃない。「お母さん、疲れてるから我慢してほしい」と、子供にも言っています。本当はこうした方が良いのだろうなと思うこともあるけれど、今はこれで良いと思っています。怒りのマネージメントができたら良いと思って、マザーズコーチなどで学んだこともありますが、努力できるキャパがない時だってある。だから本当に自分の心の余裕、身体の余裕って必要だと思います。でもこれだけ家族がいるのだし理解して欲しい、と思っちゃう(笑)

 

すごくよしみさんらしいと思います。意外と子供に素直なママの喜怒哀楽をぶつけられる人って少ないと思うから、その力の抜け具合はすごくいいなと思います。


でも逆の悩みもあって、私が怒っているのを子供がまねをしたりします。2歳の娘が「一人にしてって言ったでしょ!」とか言ってきたり(笑)あと今の一番の悩みといえばお菓子。頑張れる時は砂糖を使わないお菓子作りをして「市販の物は買わないぞ!」と思うのですが、疲れはじめるとすぐ市販のお菓子を買ってしまう・・・。

止めたい、ダメだと思っているけれど、その波がすごく激しいですね。でもそういうのは最初がすごく肝心だと思います。長男が一歳の誕生日の時に、西洋人で集まった合同の誕生日会があり、その時普通のケーキを一歳児が食べていました。それを見て、当時食について何も知らなかった私は「食べていいんだ」と思ってあげてしまったんです。そしたら、やっぱり美味しいのでそれから止まらなくなってしまいました。食べて喜んでいる姿は可愛いけれど、甘いものを知るのは遅ければ遅い方がいいですよね。兄弟が多いと下の子たちを抑えるのも大変だから。

 

 よしみさんのその抜け具合はどこからきているのでしょう。余裕を作るために実践していることはありますか?


一人の時間を作るようにしてマッサージ行ったりしています。あとはずっと子供といるなと感じたら、ヘルパーさんに預けて出かけたりしています。

あとは性格かな。私は気をつけないといけないところをしっかり気をつけているママってすごいと思いますよ。自分は基本面倒くさがりでせっかちだし。一分一秒を争っている感じなの(笑)子供たちにはかわいそうだなと思うけど、反面教師になってもらえればと思っています(笑)子供たちにはのんびりやってほしいと思っています。あとはネガティブに考えたり落ち込んだりは全くしないですね。これが気になる・・というこだわりはゼロ! 

 

 こだわらないことが大事なのかもしれないですね。

 

私は逆にこだわりがあったら素敵だと思っています。私は一つを100%はできるタイプではなくて、いろんなものを6070%できるタイプ。だから一つのことに集中して100%できたらいいな、とことんこだわってみたいと思ったりもします。自分の経歴もいろいろあるけど、どれも習って自己満足という状態だから、何か一つに絞って100%やってみたいというのは憧れです。

 

● どんな母親でありたいですか?

 

理想を言ったらキリがないし、理想は現実から程遠いけど(笑)私は子供がずっとママを好きでいてくれたらいいかな。とは言っても嫌いになってもいいのです。それが反面教師になって私と真逆になってもそれはそれでいいと思っています。本当にこだわりがないのです(笑)

 

● 子供に対してはどんなイメージを持っていますか?

 

好きなことをやってほしい、好きなことを見つけてほしいと思っています。

韓国は勉強が大事な国なので、小さい頃から「資格を取ったら?」とか「医者とか弁護士はどう?」と言われて育てられました。でも大学行って資格を取るために予備校に一年通って・・・「これは、違————う!」と感じるようになりました。だから結局、親が理想を言ったところで子どもは思うようには育たないのだと思います。それだったら初めから子供には自分で好きなものを見つけてほしい。実は私はまだ見つけられていません。菜穂子ちゃんがこのコミュニティの活動をするみたいに、そこまで情熱を注げられるものを見つけられていません。まだ模索中ですよ!何でもできるじゃないと言われるけれど、それがやりたいことかは分からない。だから私が見つけられていないものを子供たちには最初から見つけてもらって楽しんでほしいし、幸せだと思って欲しいです。

 

● 綺麗の秘訣を教えてください。

 

ストレスをためずに自由に生きること。いつだって「自分」でいいんじゃないかなぁ。文句言われてもOK~、という感じで(笑)

でも実は私は、日曜日がすごくストレスなのです。まず信頼しているヘルパーがいないし、パパはのんびりだから負担が多い。かといってパパに子供を預けてもパパは自分のペースで過ごすから子供たちは欲求不満になったり、負担になったりする。家族の中でのバランスが今難しいです。ストレスって隠せないし溜まりますよね。隠して笑っていても子供には伝わるし。

 

● お子さんたちもよしみさんに似た考え方をされますか?

 

上の子と2番目は自分に似て結構何でも言いますね。昔長男に対して、自我が強くて「ああしたい、ここ行きたい」が多くて悩んでいた時期があったのですが、友達に「言ってくれるなんていいじゃない」と言われました。


その友達の子供は我慢してしまう良い子なタイプで、水泳のテストで合格できなかった時に親に「ごめんね」と言ったり、誰かに教えられたわけでもないのに、かけっこで一番だった時もゴールで待っていたり。だからうちの子は分かりやすいのだと思います。

 

● マザーズアースコミュニティに対するイメージを教えてください。

 

まだ参加したことはないですが、自然派の子育てを学びたいママはたくさんいると思います。でもまだこのコミュニティを知らない人もいるかもしれないし、もっとプレママにも広まったらいいですよね。

 

● よしみさん、素晴らしいお話をありがとうございました。これからの活躍も応援しています!